山食音(やましょくおん) 京都 出町柳・河原町今出川 山と道

2016年(平成28年)の秋、京都市上京区で開店された「山食音」さん。
その店名が示すように、「山」と「食」と「音」に精通された店主さんがいらっしゃるお店で、山道具の展示・販売スペースや食事スペースなどが設けられています。
お店は鎌倉のガレージメーカー「山と道」さんと、京都のVEGAN食堂「PLANT LAB.」さんの共同運営で、山と道さんのバックパックやウェアも(在庫があれば)購入でき、これは京都や近畿関西圏のハイカーにとって有難い存在となるでしょう。
また、「山食音」の店主さんは私の山友だちさんでもあり、著しく体力が衰えた今の私に付き合って山を登ってくださる奇特な方です(感謝しています)。

「山食音」さんの所在地は、京阪電鉄(京阪電車)出町柳駅の今出川口(南口)から出て今出川通を西進し、鴨川に架かる賀茂大橋を渡り、河原町今出川の交差点から河原町通の通り東側に沿って南下、タナカ珈琲さん(タナカコーヒ今出川店)が入っているビルの2階です。
市営バスの場合は河原町今出川の停留所が最寄りになります(京都駅や四条河原町、北大路BTから市バス205号に乗車)。
観光名所で言えば京都御苑の東、あるいは少し離れますが下鴨神社さんの南。
余談ながら、賀茂大橋の上からは高野川と賀茂川の合流点にあたる三角州(近年は俗に「鴨川デルタ」とも)や糺ノ森越しに京都北山の山並みを眺望でき、私にとっては聖地のようなものです。

山食音 京都市上京区 出町柳・河原町今出川エリア

2016年、京都の出町柳・河原町今出川エリアに開店された「山食音」さん。

先にも述べたように、こちらの店主さんは私の山友だちさんですが、山に限らず多くの物事についてよく御存じで、お話しをしていて飽きません。
私のつまらない山の話や、くだらない試みにも耳を傾けてくださり、さらに知識欲も旺盛で、そういった点でも親近感を覚えています。
「山の仲間うちでは平地でのプライベートを詮索しない」という登山界における暗黙の了解のようなものにしたがい、極力、店主さん自身のことはお尋ねしないようにしていましたが、各方面、それも山以外のジャンルでもよくお名前を聞くようになり、さまざまな分野で活躍されている方だと知りました。
映画や音楽でもお名前を目にした時は驚いてしまい、さすがに直接お話を伺いましたが(笑

山食音で食事を 「緑豆しょうがぜんざい 白玉入り」

山食音さんでお食事を。写真は「緑豆しょうがぜんざい 白玉入り」。

胃腸が弱っている私でも食べられるメニューばかりで、身体を壊して以来、基本的に外食できなくなった私にとっては、これも有難く。
地ビールなども扱っていらっしゃいますが、今の私はアルコールを受け付けないのが残念です。

山食音 本日のカレー ビーガンメニュー

山食音さん。本日のカレーメニュー。ヴィーガン(ビーガン)でも安心。
メニューは基本的に日替わりです。

以前は百万遍の北西、京都大学さんの北西で週末に食堂を開いていらっしゃいましたが、より広いスペースを確保できる場所に移られたようです。
食事スペースはもちろん、キッチンスペースも広々としており、調理なさる姿を後ろから眺めていても、以前のような窮屈さは感じません。

山食音 「山と道」バックパック展示 京都でも山道ザックや山道ウェアを試着可

山食音さん。「山と道」さんのバックパック展示・販売コーナー。
なんと、京都でも山道ザックや山道ウェアを試着・購入できるようになりました。

店主さんは大文字山もよく歩かれており、深い山域までコースを把握なさっています。
大文字山ハイクや京都北山登山、あるいは東山三十六峰ハイクや京都一周トレイルの拠点として利用しやすい出町柳の近くに出店されているのは有難いです。

山と道 THREE 京都の山食音にて 2016年12月

山と道さんのBACKPACK「山と道 THREE」。京都の山食音さんにて。

昨年、試作品を背負わせていただいた時も同様の感想を抱きましたが、”THREE”は私のような細身の体型でもジャストフィットするのが素晴らしいです。
私は10年ほど前には”GoLite”のULバックパックを背負っており、”Gossamer Gear”の初期モデルや”Six Moon Designs”といった海外のUL系メーカのバックパックを次々と個人輸入して使い潰してきましたが、それらと比較しても「山と道 THREE」は屈指の背負いやすさだと感じます。
山と道さんの各バックパックは山食音さんで実際に背負えますので、興味が湧いた方は京都での登山の帰りにでも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

営業日について
営業時間 12:00-15:00 / 18:00-21:30
定休日 火曜日・水曜日

なお、本記事に掲載している「山食音」の店内光景の写真や、下の登山風景の写真は、全て許可をいただいたうえで撮影、ならびに掲載しています。
ごちそうさまでした。

雪の綿向山の思い出 山食音のオーナー店主と 鈴鹿山脈

山食音の店主さんと雪の綿向山を登山した思い出を。

金勝アルプス 落ヶ滝にて 山食音のオーナー店主と

金勝アルプスの落ヶ滝にて。山食音の店主さん。

山食音の店主さんと過去に登山した日の写真を何枚か。
1枚目は鈴鹿山脈の綿向山で撮影した写真で、2枚目は金勝アルプスの落ヶ滝で撮影した写真です。
前者は深く雪が積もった水無山から文三ハゲの上を経て綿向山を登頂しました。

これらとは別に、今から5年ほど前、私たちは本州側のとある山の上から四国の剣山に夕日が沈む決定的瞬間、いわば「ダイヤモンド剣山」ともいえる姿を望んでおり、どれも思い出深い山行ながら、私にとっては、それが最も記憶に残る出来事となっています(が、当時の写真は整理していません)。
また、御一緒する機会があればと思います。

2022年(令和4年)、追記。
今後について、当方からは何も申し上げることができません。あしからず。
追記終わり。

「山食音」は閉店しましたが、2023年(令和5年)4月、新たに「山と道 京都店」が京都五条にオープンしました。

山と道 京都店
https://www.yamatomichi.com/stores/287659

これからも応援しています。

山食音(OpenStreetMap日本)

クリック(タップ)で「山食音」周辺の地図を表示
「山食音(ヤマショクオン)(やましょくおん)」
京都府京都市上京区河原町通今出川下る梶井町448-13 清和ビル2F-A

Facebookでもコメントできます。

コメントする

コメント本文の入力のみ必須。お名前(HN)とメールアドレス、ウェブサイトの入力は任意。
管理人の承認後、お名前(HN)と本文のみ公開されますが、メールアドレスは管理人にのみ伝わり、他者に公開されることはありません。
入力した本文の内容を確認後、よろしければ「コメントを送信」ボタンを押してください。
当コメントフォームはGoogle reCAPTCHA により保護されており、訪問者が人かロボットかを識別しています。
Google reCAPTCHA の動作に必須なため、ブラウザの設定でJavaScript を有効化してください。

このサイトは reCAPTCHA で保護されており、Google の プライバシーポリシー利用規約が適用されます。

Loading Facebook Comments ...

ABOUTこの記事をかいた人

Maro@きょうのまなざし

京都市出身、京都市在住。山で寝転がりながら本を読むか妄想に耽る日々。風景、遠望、夕日、夜景などの写真を交えつつ、大文字山など近畿周辺(関西周辺)の山からの山岳展望・山座同定の話、ハイキングや夜間登山の話、山野草や花、野鳥の話、京都の桜や桃の話、歴史や文化、地理や地図、地誌や郷土史、神社仏閣の話などを語っています。リンク自由。山行記録はごく一部だけ公開!